最近、住宅やリノベーションの間取りの中で「ランドリールーム」をよく目にするようになりました。一昔前までは、洗濯機は洗面所の片隅にあるのが当たり前で、洗濯物は庭やベランダに干すというのが一般的でした。しかし、共働き世帯の増加やライフスタイルの変化によって、「洗濯」という家事そのものをもっと効率的に、快適にこなしたいというニーズが高まっています。そんな中で注目されているのが「ランドリールーム」です。
ランドリールームとは、洗濯に関する「洗う・干す・たたむ・しまう」の全工程を一か所で完結できるように設けられた専用の部屋や空間です。洗濯機や乾燥機はもちろん、物干し用のポール、アイロン台、収納棚などが一体化され、家事動線を最小限に抑えることができます。
もともとは欧米で一般的なスペースですが、最近は日本でも「家事効率」や「生活の質」を重視する住宅づくりの中で、導入する人が増えています。
ランドリールームとは、洗濯に関する作業を一箇所で完結できるように設けられた空間のことです。洗濯機や乾燥機はもちろんのこと、室内干し用のポール、アイロン台、収納棚などが一体化されているケースも多く、洗う・干す・たたむ・しまうという洗濯の全工程をこの部屋だけで済ませられるのが最大の魅力です。
欧米では昔から一般的にあったランドリールームですが、最近は日本でも家の機能性や効率性を重視する家庭が増え、限られたスペースの中でもランドリールームを設ける工夫が取り入れられています。
⭕部屋干しのストレス解消
→ 換気設備や除湿機と組み合わせて、空気を循環させることで効率よく乾燥できます。
⭕洗濯物がリビングに溜まらない
→ 洗う→干す→しまう動線がひとまとめでラクになります。合わせてメイン空間となるリビングの生活感をなくすこともできます。
⭕共働きや子育て世帯にも最適
→ 夜間や雨天でも時間を気にせず洗濯OK。
ランドリールームの広さは、家の広さや用途によって異なりますが、目安としては以下の通りです
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最低限の機能を備える場合:1〜1.5畳
洗濯機と乾燥機を置くだけなら1~1.5畳ほど必要です。物干しスペースを設けるには少し狭いので、乾燥機だけで完結するご家庭向きです。
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アイロンがけや収納も兼ねる場合:2畳
2畳ほどの広さがあれば、洗濯機・乾燥機に加えて物干しバーやたたみスペースも確保できます。共働き家庭など天候や時間に縛られず洗濯を済ませたい方におすすめです。
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ファミリー向け・快適な作業空間を目指す場合:3畳以上
3畳あれば、作業カウンター、収納棚、スロップシンクなども設置しやすく、家事の一連の動きかスムーズに行えます。ランドリールーム単体で家族分の洗濯のすべてを完結させたいなら、3畳~3.5畳くらいを目安にしてみてください。
- 脱衣室・洗面室と隣接
「脱ぐ → 洗う → 干す → たたむ → しまう」が隣接空間で完結するため、無駄な移動がなくなります。
- ファミリークローゼットと隣接
洗濯後にすぐ衣類を収納できる配置。洗濯動線がかなり短縮されます。
- 家事スペース(キッチンやパントリー)と組み合わせ
他の家事と並行して洗濯ができるようにすることで、家事効率をアップ。
- 勝手口・ベランダの近く
外干しと室内干しの切り替えがしやすくなります。
💡ポイント
間取り計画の際は「洗濯の流れ」と「他の家事動線」を一緒に考えると、よりストレスの少ない空間になります。
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室内物干しバー・昇降式ポール:最近は見た目がおしゃれなアイアンの物干しバーが人気です。昇降式ポールは使わないときは天井へ収納でき、空間を有効活用できます。
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ガス乾燥機:電気乾燥機よりも短時間でふわっと乾きます。
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スロップシンク(深型洗面台):泥汚れなどの手洗いやつけ置きにも便利です。
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除湿機+換気扇:湿気対策で室内干しも安心。
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可動棚・引き出し収納:干したタオル・衣服などをそのまま収納できます。
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作業カウンター:アイロンがけや洗濯物をたたむスペースとして活用できます。
ランドリールームを設けることで、「洗濯」に対するストレスは大きく減ります。動線が短くなり、他の家事と並行して進められるようになることで、時間にも気持ちにも余裕が生まれます。
また、洗濯物をたたむ台や収納棚を設置しておけば、子どもが洗濯物をしまう習慣を身につけるなど、家族みんなで家事を分担する機会にもつながります。きれいに整った空間で家事をすることで、思いのほか気分転換にもなります。
「家事を少しでもラクに、楽しくしたい」という方は、ぜひランドリールームを取り入れることも検討してみてください🏠
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