毎日の料理や後片付けをスムーズにするためには、キッチンのリフォームで「お手入れのしやすさ」を重視することがポイントになります。今回はお掃除が簡単になり、快適に使えるキッチンへと生まれ変わるためのポイントをご紹介します。
キッチンのワークトップ(天板)は、調理の際に最も汚れやすい部分です。ワークトップには一般的に以下の素材が使用されています。
・ステンレス:水垢・油汚れが拭き取りやすいため清潔に保ちやすい素材です。傷はつきやすいですが、サビや熱に強いといった耐久性に優れ、コストが比較的安いです。
・人口大理石:見た目が美しく、つなぎ目が少ないため汚れが溜まりにくいです。ただ汚れを長期間放置すると色移りする場合があるため、こまめに拭き取ることが大切です。
・セラミック:耐熱性が非常に高く、金属で擦っても傷がつきにくい素材です。水や油をはじき、汚れが染み込みにくいので清掃性にも優れています。コストは高くなりますが高級感のあるデザインと質感です。
シンクとワークトップのつなぎ目が多いと、汚れが溜まりやすく、たまった汚れも落としにくくなります。最近は、シンクと天板が一体化した「シームレスシンク」が人気です。ワークトップとシンクを同じ素材にして、つなぎ目のないシンクにすることで水垢やカビが発生しにくく、お手入れもラクラクです。
レンジフードの掃除は大変な家事のひとつですが、最近の製品は従来のものよりお手入れのしやすさがUPしています。
・自動洗浄機能付きレンジフード:内部のファンを自動で洗浄してくれるタイプです。特に掃除が大変なファン部分も手間をかけずきれいにすることができます。
・フラット形状・汚れを落としやすい素材のレンジフード:凹凸が少なく、サッと拭き取れるフラット形状のタイプや、落としにくい油を簡単に洗い落とせる素材のタイプなど、各メーカーから販売されています。
キッチンの収納が乱雑=掃除のしにくさにつながります。スムーズに整理整頓できるよう、開き戸よりも「引き出し式収納」を選ぶのがおすすめです。
・ソフトクローズ機能:静かに閉まり、中の食器も傷めません。
・汚れを拭き取りやすい底板:キッチンの引き出しは、調味料の液だれや湿気によるカビなどで意外と汚れやすい場所でもあります。底板がホーローやステンレスになっているタイプの収納にすると、汚れが拭き取りやすくなります。
壁のタイルは目地に汚れが溜まりやすいため、掃除が面倒になりがちです。そのため、汚れがつきにくい「キッチンパネル」を採用すると、お手入れがグッと楽になります。
・ホーローパネル:油汚れに強く、磁石で収納アイテムを取り付けられるので、浮かせる収納をつくることもできます。
・不燃化粧板:耐火性、耐久性が高くタイルよりもコストを下げられます。
調理中に手が汚れていても、レバーを触らずに操作できる「タッチレス水栓」を選ぶと衛生的です。また、水はねが少なく水栓周りの掃除もかなり楽になります。
(画像引用:サンゲツ クッションフロア)
キッチンの床は水や油で汚れやすいので、掃除がしやすく、耐久性のある床材を選びましょう。
・クッションフロア:水拭きができ、耐水性・防汚性に優れています。弾力性があり足触りが良いです。
・フロアタイル:傷や汚れに強く、デザインの種類も豊富で様々なインテリアに合わせられます。
お手入れのしやすいキッチンにするためには、汚れがつきにくい素材を選ぶことや、掃除の手間を減らせる設備を導入することが大切です。リフォームの際には、ワークトップ・シンク・レンジフード・収納・床材などを総合的に検討して、快適で清潔なキッチンにしましょう(^^)
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