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2025.08.31 ZERO X STYLE 日記

ニッチとは?家づくりで人気の壁埋め込み収納|失敗しないサイズ・設置場所・デザインの工夫

家づくりの打ち合わせでよく耳にするようになった「ニッチ」。

ニッチとは、壁の一部をくぼませてつくる“壁埋め込みの飾り棚”のことですが、

実は飾るだけじゃない実用的な使い方もたくさんあります。

しかし、つくる場所やサイズを間違えると「使いにくい」「目立たない」「ホコリがたまるだけ」なんてことも…。

今回は、用途別におすすめの設置場所・サイズ・デザインの工夫などをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください🏠

 

 

ニッチおすすめの設置場所

玄関まわり

鍵・印鑑・消毒スプレー置き・雑貨などのディスプレイ・スリッパの収納

玄関は靴収納をしっかり確保したい一方で、鍵・印鑑・ちょっとした郵便物や宅配用のハンコなど、細かいものの置き場所に悩みがちです。ニッチ収納なら通路を邪魔せずに小物の定位置を確保できます。また、ニッチは飾り棚として季節の花やアートを置くこともできるほか、スリッパを収納してすぐに取り出せるようにするなど、実用的な収納としても活用可能です。

(画像参照:南海プライウッド

 

 

 

トイレ

トイレットペーパーや芳香剤の収納・ディスプレイ

トイレは限られたスペースだからこそ、収納とデザインを両立させる工夫があると◎  ニッチを設けることで、床の上をすっきり保てるため、掃除もしやすく、見た目もすっきりします。さらに、好みのタイルやクロスを組み合わせれば、トイレ空間にちょっとしたアクセントやおしゃれな雰囲気をプラスすることもできます。

 

 

 

洗面所

歯ブラシ・スキンケア用品・洗剤・タオルの収納

洗面所は、歯ブラシやコスメ、タオル、洗剤類など細々したものが多い場所です。ニッチを設ければ、歯ブラシやハンドソープ、化粧品など、毎日使うものを取りやすく収納できます。また、洗面台の上に物を置きっぱなしにする必要がなくなるため、掃除も簡単に。

(画像参照:南海プライウッド

 

 

 

リビング

季節のインテリアや写真などのディスプレイ・リモコンやスイッチの集約スペース

リビングは家族が集まり、ゲストを迎える住まいの中心的な空間です。リビングのフォーカルポイント(自然と目がいく場所)に写真や小物などを飾るディスプレイスペースをつくると、空間の印象をぐっと引き締まります。また、バラバラと配置しがちな照明スイッチや給湯リモコンは、ひとつのニッチの中に集約すると、見た目もすっきりします。

 

 

 

対面キッチンの腰壁

(キッチン側)調味料やスパイス置き・(ダイニング側)ティッシュ置き・コンセント配置・雑誌や新聞の収納

キッチン側では、よく使う調味料やキッチン小物を手元に置けるため、作業効率がアップします。ダイニング側では、テーブルのそばにティッシュや小物を収納するニッチを設けることで、テーブルの上に物を置かずに済むので、食事や作業スペースを広く保てます。さらに、置き場所に困る新聞や雑誌もニッチに収納することで省スペースで取り出しやすくなります。

 

(ZERO×STYLE施工事例)

 

廊下

空間にリズムをつくる「見せ場」として・省スペースの本収納

廊下は通過するだけのスペースになりがちですが、壁のくぼみを活用することで、ディスプレイスペースとして、写真やアート、小物を飾れば、通るたびに目を楽しませる空間に変わります。また、本好きの人には文庫本やマンガをまとめてすっきりと収納できる場所としても◎

 

(ZERO×STYLE施工事例)

 

 

寝室

ベッドサイドの充電スペースとして・時計やリモコン置き

寝室に設けるニッチは、ベッドサイドの小物をすっきり整理できる便利な収納スペースです。スマホの充電ができるスペースとして使えるほか、目覚まし時計やリモコン、メガネなど、ベッド周りでよく使う小物も手元にまとめて置けます。

 

 

〜配置のポイント〜

「目に入りやすく、生活動線にある壁」を選ぶと、実用性も高まり、空間のアクセントにもなります。

 

 

用途別ニッチのサイズ&工夫ポイント

一般的な木造住宅の壁厚は 約13cm程度 になります。そのため、壁の厚みを利用してつくるニッチの奥行きは 8cm前後 が目安です。

このままでもスマホやリモコンなどの小物を置くには十分ですが、置く物によっては奥行きが足りないことがあります。その場合は、カウンターを壁から張り出す形で設置したり、壁をふかすことで必要な奥行きを確保することができます。

以下では、用途ごとにおすすめのニッチのサイズと工夫ポイントをご紹介します。

【玄関のニッチ】

サイズ:幅30〜60cm×高さ30〜50cm程度(奥行き10〜15cm)

🔸ポイント

一輪挿しや小物を置くなら高さ30cm前後、季節の飾りや大きめの花瓶を置くなら高さ45〜50cmあると安心です。間接照明やダウンライトを組み合わせれば、ニッチを照らして飾り棚としての存在感を演出できます。

 

 

【トイレのニッチ】

サイズ:トイレットペーパーを収納するなら高さ15〜18cm(奥行き15cm前後)

幅は3個並べる→40〜45cm、4個並べる→55〜60cm、5個並べるなら70〜75cmが目安

🔸ポイント

手が届きやすい高さで、便器の正面・背面・横どこに設置すると使いやすいかを検討しましょう。

 

 

【洗面所のニッチ】

サイズ:幅30〜40cm × 高さ25〜80cm、(奥行き10〜15cm)

🔸ポイント

洗面台横 なら歯ブラシや化粧品の収納に便利で、洗濯機横 なら洗剤ボトルやランドリーグッズを置けます。タオルを収納するなら丸めて縦置きできるようにニッチバーを設置します。実用性を重視した、2〜3段のニッチが人気です。

 

【リビングや廊下のニッチ】

サイズ:幅15~60cm × 高さ15~100cmなど、飾る物によって調整

🔸ポイント

ディスプレイ用なら、アーチ型、タイルやクロスの貼り分けでデザイン性の高い“見せ場”に。壁のどこに配置するかのバランスも大切です。小さなニッチをリズミカルに2、3個並べるのもおしゃれです。設置する高さは、基本的に目線の高さに合わせて計画します。

 

 

【対面キッチンの腰壁ニッチ】

サイズ:(キッチン側)幅30〜90cm×高さ15cm程度 奥行き10〜12cm

(ダイニング側)幅40〜80cm×高さ20cm程度 奥行き12〜15cm

🔸ポイント

キッチン側のニッチは、内側もキッチンパネル仕様にすればお手入れがしやすくなります。ダイニング側のニッチは、テーブルを置く場所に合わせて配置を決めると使いやすいです。

ニッチの中にコンセントを付ける場合は、最低でも高さ15cm程度が必要です。

 

【本・マガジン用ニッチ】

サイズ:

文庫本用 高さ(一段あたり)20〜25cm 奥行き15cm程度 幅は30〜45cmで10冊前後収納できます。

マガジン用 幅45〜90cm×高さ(一段あたり)35〜40cm   奥行き12〜15cm

🔸ポイント

マガジン用ニッチは、ニッチバーを付けて立てかけられるようにします。2段にして雑誌や絵本など家族で使える様にしても◎

 

ニッチはどこにでも設置できるの?

壁の厚みを利用するニッチは、構造上設置できない場所があります。

・外壁に面した壁→断熱材が入るため

・構造上重要な柱や筋交いのある場所

・耐力壁

上記の場所にどうしてもニッチを造りたい場合は、壁をふかして造る方法もあります。

壁にニッチを検討している場合は、設計時に専門家に相談して、配置を決めるようにしましょう☝️

 

まとめ

ニッチは設置場所やサイズ、仕上げ材の選び方によって、使い勝手や空間の印象が変わります。暮らしの動線や収納計画と合わせて検討することで、単なる飾り棚ではなく、実用性とデザイン性を兼ね備えた空間づくりができます。

家づくりやリフォームを検討される際は、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

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