リフォーム、リノベーションの相談を受ける時に、ご質問を頂くことがあるのですが、「どこから、どのようにリフォームして良いかわからないので相談に来た」と言われる方がおられます。
もちろん、自分のやりたいリフォーム内容が明確になっておられる方、様々です。
築年数が経ってきた建物を考えた時に、どこから手を入れるべきかを悩まれるのも理解できます。
そこで、相談前にご自宅をチェックしておくと良い点をご紹介させて頂きます。
もくじ
- チェックポイント1. 築年数・増改築履歴・建築図面の有無
- チェックポイント2. 外壁、屋根の状況
- チェックポイント3. 床下の状況
- チェックポイント4. 優先度の整理について
- チェックポイント5. 予算について
- まとめ
チェックポイント1. 築年数・増改築履歴・建築図面の有無
まず、リフォームしたい建物がいつ建築された建物かをチェックしてみてください。
これを調べることで、旧耐震基準で建てられた家なのか、新耐震基準で建てられた家なのかを把握することが出来ます。1981年(昭和56年)6月以降の建物は新耐震基準に該当します。
新耐震基準か旧耐震基準かをリフォーム補助金の適応条件にしているものもありますので、チェックするポイントになります。
また、当時の図面や増改築の履歴がきちんとわかると、工務店が耐震診断を行ったり、プランが作りやすかったり、補強計画が立てやすいなど、色々と良い点がありますので、確認しておくことをお勧めします。
チェックポイント2. 外壁、屋根の状況
建物を長く使うために必要な点で、重要なのは外廻りのメンテナンスをきちんとすることが必要不可欠になります。
主に外壁、屋根ですね。これらは、きちんとメンテナンスすることで、雨風から家の構造体を守り長持ちさせてくれます。なので、建築されてから20年くらい外部に手を入れてないと思われたら、チェックしておくポイントになります。
例えば、外壁を手で触れてみた時に手に白い粉が着くような状況であれば、外壁は痛みが進んでいると判断できます。(チョーキング現象といいます。)
※相談時に工務店へチェックの依頼をされると良いと思います。
チェックポイント3. 床下の状況
建物の中で、なかなか見ることがない部分が床下です。
これは、事前にお客様の方で床下を確認してほしいということではなく、床下のメンテナンスの履歴を確認しておいてほしいということです。
例えば、白蟻対策の薬剤散布を何年前に行っているか、はねありを見たことがある等を思いだして頂くだけで良いです。
床下の状況で、湿気を持ちやすい浴室まわりの構造体のチェックや、間取り変更時に基礎の位置関係を確認したりするのに重要なポイントになります。
※相談時に、工務店へ調査依頼をされれば良いと思います。
チェックポイント4. 優先度の整理について
リフォーム・リノベーション工事をするにあたって、ここだけは絶対したいなって思われるところが、必ずあるかと思います。例えば、水廻りなどの設備などが良い例でしょうか。
どこを変えたいかを考える時に、何に困っているかを書き出してみて、それらに優先度の高い順に番号を付けて整理しておくとわかりやすくなります。困っていることに対しての解消方法は、工務店が提案してくれるかと思います。
例えば、窓の結露に困っている場合は、内窓の設置から部屋全体の断熱改修まで様々な解消方法がとれると思います。浴室が寒く、掃除が大変などであれば、浴室を暖房付きのユニットバスに交換するなどの方法が取れます。
事前に困っていることをリスト化しておき、優先度の高いものからリフォームをしていくと満足度の高いリフォームになると思います。
チェックポイント5. 予算について
リフォーム相談の時によくご質問頂く内容に、予算のことがあります。
リフォーム・リノベーション工事は新築と違い、工事のやり方でも金額が変わるため、なかなか予算をつかみにくいというのが実際のところです。
これは、私が実際に営業として担当したお客様の最初の予算のイメージと実際のリフォーム工事金額の差を総合してみると、1000万以上の大型リノベーション工事なら+100万~300万、500万~1000万の中型リフォームでは、+50万~150万程度のプラスになる傾向があるように思います。(あくまでも個人的な感想です。)
実際の予算は、ご相談時にはっきりとしないことが多いので、これくらいの予算で出来たら良いなって思われる金額をお伝え頂くと、その金額で出来そうなのか、難しいのかは判断できると思います。
また予算については、過去のブログでもお話させて頂いておりますので、そちらをぜひ読んでみて頂けますと良いと思います。
>リフォーム費用、リノベーション費用の相場は?(一戸建て編)
まとめ
上記したようなポイントをチェックし、書きとめておくことで、相談時に工務店担当に内容を伝えやすくなるかと思いますので、これからリフォーム・リノベーション工事を検討される方はぜひ実践してみてください。