リフォーム工事が完成すると、施工状況の最終チェックを行い、引き渡しとなります。
施工状況の確認は、基本的に先にリフォーム業者の方でチェックした後、施工主が最終チェックを行います。
補修箇所や施工不良などがあれば手直し工事を行い、再度チェックをして、問題がなければ工事完了です。
社内検査とは
社内検査とは、リフォーム業者が施工に問題がないか室内外をくまなく見て確認する検査のことです。
この検査では、
・計画の内容通りに施工できているか
・施工不良箇所がないか
・傷や破損している箇所がないか
といった内容を確認しています。
施主検査とは(竣工検査とも言われます)
施主検査とは社内検査の後に施主が最終チェックとして行うもので、打ち合わせ通りに施工されているか、その他に仕上がりや傷など気になる箇所がないか確認をします。
工事担当者と一緒に図面を見ながら現場を見て回り、気になる所があれば後で補修ができるようにテープで印をつけておりたり図面に書き込んで記録します。
もちろん社内検査で細かくチェックはしますが、最後は施主本人の目で見て納得した状態で引き渡しをします。
検査時のチェックポイント💡
リフォームの内容によって検査箇所は様々です。
以下では主なチェックポイントをご紹介します。
・仕様の間違い、施工漏れがないか
完成後、床や壁紙が選んだ色と違う、建具のデザインが違う、カウンターのサイズが違う、備品がついていない、といったように打ち合わせで決めた仕様通りに施工されていないケースもあります。
リフォームの規模が大きくなればなるほど仕様も増えるので、一通りチェックするのに時間がかかることもあります。
そのため、仕様がまとめてある仕様書や打ち合わせ時の資料が手元にあると、選んだ仕様通りになっているかチェックがしやすくなります。
・壁に汚れ、浮き、剥がれ等がないか
壁紙(クロス)の浮きや剥がれは比較的よく見かけられます。壁紙は何枚も貼り合わせて施工するため、貼り合わせたところに繋ぎ目ができます。
施工が甘かったり、下地の木材が湿気や乾燥で収縮すると、壁紙が引っ張られて、主につなぎ目の部分が浮いたり剥がれたりしやすくなってしまうのです。
・床(キズ、へこみ、きしみ)、巾木(隙間、浮き)、建具(キズ、はがれ)、その他造作材(キズ、塗装の施工不良など)がないか
フローリングは工事中に少しの衝撃でキズやへこみができてしまうこともあり、気にして見なければなかなか気づきにくい所ではありますが「後になって気づいた」ということにならないように一通り確認します。
また歩いてみて床からきしみ音がしたり、巾木(床と壁との繋ぎ目にある)の隙間や浮きが気になる場合はチェックします。
カウンターなどの造作材は、塗装の仕上がり具合も見ておきます。
・建具、サッシ、収納、水廻り設備の動作に問題がないか
各部屋の室内建具、キッチンや洗面の収納、造作収納などは一通り開け閉めしてみて、ガタつきや干渉、鍵の施錠ができない、といった施工不良がないかチェックします。
また水廻り設備は水栓や自動機能などが正しく動作するか、異音がしないかなども見ていきます。
・電気設備(スイッチ、コンセント、照明、換気扇)が仕様通りに施工されているか・正常に動作するか
打ち合わせの時に決めたスイッチ・コンセントの位置と個数が合っているか、スイッチと照明がきちんと連動するかチェックします。
また調光・調色・人感センサー機能が付いている照明は動作確認もします。
換気扇は正常に動作するか、異音がしないか、といったところもチェックポイントになります。
電気設備は壁や天井の中に配線してあるため、手直し工事する場合は時間も手間もかかります。
検査時に問題があればまとめて手直しができるように、一つひとつ確認します。
・コーキングがきちんと施工されているか
コーキングとは、物と物のとりあいの隙間を埋めるために充填するもので、気密性や防水性を上げる役割としてさまざまな箇所で使用します。
屋内ではキッチンや洗面台などの水廻り設備と壁のとりあい、壁のコーナー部分、造作材(カウンター・巾木・枠材など)と壁のとりあいなどで施工します。
屋外の場合はサイディングのつなぎ目、外壁と(サッシ・水切り・屋根など)のとりあい、タイルのつなぎ目などで施工します。
コーキングが不十分だったり部分的にコーキングされていない箇所があったりすると、隙間から水、湿気、汚れなどが侵入し家の劣化にも繋がるのでチェックが大切です。
・基礎、外壁、モルタル、タイルに汚れ、ひび割れ、欠けが等がないか
屋外をぐるりと一周見て回って、基礎や外壁、タイルなどにひび割れや欠けなどがないかチェックします。
基礎の立ち上がりには仕上げにモルタルを塗装することが多いですが、表面のモルタルにひびができることがあります。
また玄関やアプローチのタイルは施工不良により浮いていている部分がないかも見ておきます。
・その他屋外の設置物で不備などがないか
立水栓、郵便受け、フェンスなどに不備や施工不良がないか、また計画通りの位置に設置されているかなどをチェックします。
ベランダは排水処理や手摺の施工状況もチェックします。
まとめ
今回は工事完成後の検査内容についてご紹介しました。
リフォーム完成後の検査は、計画通りに工事されているか、施工に不具合がないか確認するための非常に重要な工程です。
これから長く暮らす住まいなので、仕上がりに満足した状態で引き渡しをするのが理想です。
初めて施主検査をする場合も、今回ご紹介したチェックポイントを参考にしてみてください。
施工不良などに対する補修方法や手直し工事の期間は、対象となる箇所と状態によってさまざまになります。
気になることがあればまず担当者に伝え、どの様に補修するのか、どのくらい期間がかかるのかも確認しておきましょう。
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