「子育てグリーン住宅支援事業」 とは、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、家庭部門の省エネを強力に推進する「住宅省エネ2025キャンペーン」の中の一つの補助制度となります。
エネルギー価格高騰の影響を受けやすい子育て世帯などを対象に、ZEH基準を大きく上回る省エネ住宅の導入支援や、2030年度のZEH基準義務化に向けた普及促進を行うとともに、既存住宅の省エネリフォームを幅広く支援するものです。
補助対象となる住宅
- 既存住宅(リフォーム工事の工事請負契約日時点において、建築から1年が経過した住宅または過去に人が居住した住宅(現に人が居住している住宅を含む))
補助を受けられる人
すべての世帯が対象です
- グリーン住宅支援事業者(予め本事業に登録をした工事施工業者)と工事請負契約等を締結し、リフォーム工事をする人
- 住宅を所有し、居住する個人・家族
- 賃貸用住宅を所有する個人・法人
- 住宅の賃借人
- 共同住宅の管理組合
※任意工事④~⑧については、①~③のうち2つ以上の工事を行った上で申請する場合のみ補助の対象となります。
必須工事 | 任意工事 |
---|---|
① 開口部の断熱改修 | ④ 子育て対応改修 |
② 躯体の断熱改修 | ⑤ 防災性向上改修 |
③ エコ住宅設備の設置 | ⑥ バリアフリー改修 |
⑦ 空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置 | |
⑧ リフォーム瑕疵保険等への加入 |
以下では対象工事の詳細を解説します✏️
①開口部の断熱改修
●ガラス交換:既存窓のガラスのみを取り外し、既存サッシをそのまま利用して、複層ガラス等に交換する工事
●内窓交換:既存窓の内側に、新たに窓を新設する工事、または既存の内窓を取り除き、新たな内窓に交換する工事
●外窓交換:既存窓を取り除き、新たな窓に交換する工事、または新たに窓を設置する工事
●ドア交換:既存のドアを取り除き、新たなドアに交換する工事、または新たにドアを設置する工事
📌補助額
1箇所あたりの補助額 × 施工箇所数 を補助額とします。
※クリックで拡大
②躯体の断熱改修
外壁、屋根・天井または床(基礎断熱)の部位ごとに、一定の使用量以上の断熱材(ZEHレベル)を利用する断熱改修
📌補助額(戸建の場合)
※クリックで拡大
③エコ住宅設備の設置
●太陽熱利用システム:30,000円/戸
●高断熱浴槽:32,000円/戸
●高効率給湯器:30,000円/戸
●蓄電池:64,000円/戸
●節水型トイレ:掃除しやすい機能を有するもの以外 21,000円/台(補助額×設置台数で算定)
掃除しやすい機能を有するもの 23,000円/台(補助額×設置台数で算定)
●節湯水栓:6,000円/台(補助額×設置台数で算定)
④~⑧ 任意工事(①~③と組み合わせ)
④子育て応援改修
●家事負担軽減に資する住宅設備の設置
ビルトイン食洗機・掃除しやすいレンジフード・ビルトイン自動調理対応コンロ・浴室乾燥機・宅配ボックス:設備の種類に応じた補助額
●防犯性の向上に資する開口部の改修
「防犯性能の高い建物部品目録」に掲載・公表された防犯建物部品(CP マークを取得したもの)であること。
外窓交換・ドア交換:1箇所あたりの補助額 × 施工箇所数 =補助額
●生活騒音への配慮に資する開口部の改修
既存のサッシに内窓を設置して二重窓とすること、JIS A4706:2015(サッシ)に規定する遮音性能が T1 以上であるものに交換することまたは品確法に基づく日本住宅性能表示基準で定める透過損失等級(外壁開口部)の等級2以上であるものに交換すること。
ガラス交換・内窓交換・外窓交換・ドア交換:1箇所あたりの補助額 × 施工箇所数 =補助額
●キッチンセットの交換を伴う対面化改修
以下①~④のすべてを有する
①キッチン用シンク(給排水設備と接続されていること)
②調理台
③コンロ (IH クッキングヒーター含む)
④調理室用の換気設備
①から③の少なくとも2つ以上の設備に正対して立った位置から、リビングまたはダイニングの過半を見渡すことができる。
:91,000円/戸
⑤防災性能向上改修
屋根瓦の破片相当以上の飛来物の衝突に対して安全性を有することが確認された合わせガラスまたは合わせ複層ガラスであること。
ガラス交換・外窓交換:1箇所あたりの補助額 × 施工箇所数 =補助額
⑥バリアフリー改修
●手すりの設置:6,000円/戸
●段差解消:7,000円/戸
●廊下幅等の拡張:28,000円/戸
●衝撃緩和畳の設置:21,000円/戸
⑦気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
冷房能力3.6kW以上:27,000円/台
2.2kW超~3.6kW未満:24,000円/台
2.2kW以下:20,000円/台
⑧リフォーム瑕疵保険等への加入
対象となる期間内に契約した、実施する工事について、国土交通大臣が指定する住宅瑕疵担保責任保険法人が取り扱うリフォーム瑕疵保険および大規模修繕工事瑕疵保険への加入を対象とします。
7,000円/契約
対象とならないリフォーム工事
- ドアの一部および欄間に取り付けられたガラスを交換する工事
- 店舗併用住宅等の住宅以外の部分の工事
- 住宅の所有者等が住宅設備を購入し、その取付を住宅事業者に依頼する工事
(いわゆる施主支給や材工分離による工事) - 外皮以外の部分(外気に面しない間仕切壁)の窓やガラス、ドアの工事
- 屋外に設置した手すり工事や、屋外の段差解消の工事
- 太陽光発電設備の設置工事
- 家庭用燃料電池コージェネレーションシステム(エネファーム)の設置工事
- リース設備の設置工事
- 中古品を用いた工事
対象要件の詳細については≪こちら≫をご覧ください
リフォーム工事の補助額は、必須工事①~③の実施数によって異なります。
タイプ | 必須工事の実施数 | 補助上限額 |
Sタイプ | ①~③すべて実施 | 最大60万円/戸 |
Aタイプ | ①~③のうち2つ実施 | 最大40万円/戸 |
・1回の申請で合計補助額が5万円以上にならないと申請できません。
・同一住宅に複数回のリフォーム工事を行う場合、補助上限額の範囲内で申請を行うことができます。
申請は、「グリーン住宅支援事業者」に登録された施工業者 が行います。
つまり、施主(工事を依頼する人)は直接申請できません。
手続きの流れ
1️⃣ 施工業者と契約(グリーン住宅支援事業者を選ぶ)
↓
2️⃣ リフォーム工事の着手(2024年11月22日以降)
↓
3️⃣ 交付申請の予約(任意)(2025年3月31日~予算がなくなるまで※遅くとも2025年11月14日まで)
↓
4️⃣ 工事完成・引き渡し
↓
5️⃣施工業者が交付申請(2025年3月31日~予算がなくなるまで※遅くとも2025年12月31日まで)
↓
6️⃣交付決定
↓
7️⃣補助金の受け取り(施工業者が補助金を受領し、施主に還元)
📅 チェックしておきたい期限
項目 | 期限 |
交付申請予約 | 2025年3月31日~2025年11月14日 |
交付申請(実際の申請) | 2025年3月31日 ~2025年12月31日 |
リフォーム工事の着手期間 | 2024年11月22日~ |
※ワンストップ申請の受付開始は2025年4月28日となります。
※予算がなくなり次第受付終了となります。
一部の補助金とは併用可能ですが、国の他の補助金と重複申請は不可 です。
✅ 併用可能な補助金
- 先進的窓リノベ2025事業(窓断熱改修)
- 給湯省エネ2025事業(高効率給湯器設置)
- 賃貸集合給湯省エネ2025事業(高効率給湯器設置)
- 地方公共団体の国費が充当されていない補助制度
⛔ 併用不可
- 補助対象が重複する国の補助金
・本事業を含む「住宅省エネ2025キャンペーン」では、ワンストップ申請が可能です👆ワンストップ申請の手続きでは、実施した対象工事を一度の入力で、より高い補助を受けられる構成事業へ振り分け、交付申請を行うことができます。各々の設備がどちらの事業で補助を受けられるかがわからない場合、ワンストップ申請を利用すると便利です。
🔴子育てグリーン住宅支援事業は、省エネ住宅へのリフォームを幅広く支援する補助制度です
🔴必須工事(断熱改修やエコ設備導入)を2つ以上実施で補助対象
🔴リフォームでは最大60万円/戸の補助が受けられます
🔴工事の着手は2024年11月22日以降が対象、申請は2025年3月31日~受付開始!
交付申請は工事完成後に行います。実際には、工事着工するまでに現地調査やリフォーム内容(間取り検討や仕様決めなど)の打ち合わせ、見積り及び工事請負契約等のための期間が必要です。リフォームの規模によっては着工するまで数か月と多くの期間がかかる場合があります。
ですから工事完了&補助金申請の期限から逆算して、余裕をもってスケジュールを組むことが大切です。
この機会に、補助金を活用して省エネ・快適な住まいへのリフォームをご検討ください🏠😁
ZERO×STYLEでは、補助金のご相談から施工、申請手続きまでトータルでサポートいたします!
補助金の対象工事になるかわからない、今の家でどこまでリフォームできるか相談したい、
という方もお気軽にお声がけください
お問い合わせはコチラ
0852‐67‐3850
HP問い合わせフォーム: https://housing-staff-2nd.jp/zerostyle/contact/