ZERO STYLE

ゼロスタイル日記

BLOG
背景 画像
2024.11.25 ZERO X STYLE 日記

【断熱工事する前に知っておきたい】「外張り断熱」と「充填断熱」の違いは?

断熱材を施工する場合、一般的な木造住宅などで採用されている断熱施工は、

外張り断熱」、「充填断熱」の2つです。

今回はこの2つの工法の特徴や違いについてご紹介します。

 

「外張り断熱」とは

外張り断熱とは、断熱層を建物の外側に設ける工法のことです。屋根、外壁、基礎などをすっぽりと断熱材で覆うイメージです。”外断熱”とも呼ばれます。

 

(画像引用:国土交通省 住宅省エネルギー技術講習テキストhttps://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/shoenehou_assets/img/library/r2text_zenkoku.pdf)

 

 

外張り断熱のメリット

・高い断熱性と気密性

構造体の外側から施工するため、柱などで分断されずに隙間なく断熱材を配置できることから高気密・高断熱を実現することができます。気密性と断熱性が高まることで、室内の温度のムラが少なくなり、冬は暖かく夏は涼しい快適な環境になります。

 

・結露の抑制

外張り断熱にすると屋外と室内の気温差が少なくなるため、内部に結露が発生するリスクが低くなります。内部結露が起こると木材や断熱材の腐食、アレルギーの原因となるカビの発生に繋がるため、内部結露を抑制することで建物の耐久性も向上します。特に日本のような湿気の多い環境では、結露対策は非常に重要です。

 

・内部空間を有効活用できる

断熱材が構造体の外側に配置されるため、小屋裏を住空間として取り込むことができたり、柱間・壁内を有効活用して収納スペースにすることもできます。通常屋根に近い部分は温度変化が激しくなりやすいですが、外張り断熱では屋根全体も断熱材で覆うことが可能なので夏の暑さや冬の寒さを軽減できます。

 

 

外張り断熱で使用される主な断熱材

外張り断熱では主に石油を原料とした発泡プラスチック断熱材がされます。

ボード状になっている発泡プラスチック断熱材を柱の外側から切れ目なく張っていき、繋ぎ目に気密テープを貼ることで断熱施工します。

発泡プラスチック断熱材は軽量で水気を通しにくい特徴を持っており、断熱性能にも優れます。

発泡プラスチック断熱材の中ではスタイロフォーム(ポリスチレンフォーム)や、ネオマフォーム(フェノールフォーム)などがよく使用されています。

 

 

 

外張り断熱の注意点

・外壁が厚くなる

外側から断熱材で覆うため、壁が厚くなるという点があります。壁が厚くなる分、敷地面積の確保や間取りなどを考慮する必要があります。

 

・施工費用が高くなりやすい

施工に手間がかかるため施工費が高くなる傾向にあります。使用する断熱材の性能や厚みによっても価格は変わりますが充填断熱で使用する断熱材と比べると材料費も比較的高くなりやすいです。

 

 

 

 

 

 

「充填断熱」とは

建物の壁、床、天井、屋根などの構造体の内部(柱と柱の間や梁と梁の間)に断熱材を詰めることで断熱性能を高める工法です。”内断熱”とも呼ばれます。

 

(画像引用:国土交通省 住宅省エネルギー技術講習テキストhttps://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/shoenehou_assets/img/library/r2text_zenkoku.pdf)

 

 

 

充填断熱のメリット

・施工費用を抑えられる

外張り断熱に比べ、充填断熱は施工に必要な材料や手間が少ないため、費用を抑えやすいです。

 

・断熱材の選択肢が広い
断熱材の種類や厚さを建物の条件や予算に合わせて選ぶことができます。

 

・外観や建物のサイズに影響を与えない

充填断熱は構造体の内部に施工するため、断熱材のためのスペースを新たに設ける必要がありません。

敷地面積が限られている狭小地や敷地いっぱいに建物を建てたい場合にも向いています。

 

 

 

充填断熱で使用される主な断熱材

充填断熱ではさまざまな種類の断熱材が使われています。

繊維断熱材(グラスウールなど)、天然素材系断熱材(セルロースファイバーなど)、発泡プラスチック断熱材(ポリスチレンフォームなど)が主に使用されています。

断熱材の種類によって、フェルト状・ボード状のもの柱間などにはめ込んで固定するタイプのものと、発泡ウレタンやセルロースファイバーといった現場で直接吹き付ける・吹き込むタイプのものがあります。吹き付け・吹き込みタイプは隙間が出来にくく、複雑な形状の場所でも気密性の高い断熱施工がしやすくなります。

 

 

 

充填断熱の注意点

・施工に注意が必要

充填断熱は構造体の間に断熱材を入れ込むため、構造体と断熱材との間に隙間が出来やすくなります。隙間が生じると、外気の影響を受けやすくなり、断熱性能の低下や内部結露の発生につながる可能性があります。そのため、隙間を極力なくし気密性をしっかり確保するための施工精度が非常に重要となります。

 

 

 

外張り断熱or充填断熱?

ここまで外張り断熱と充填断熱の特徴を解説してきましたが、「結局どちらの工法を選ぶべきなのか?」と悩む方も多いのではないでしょうか。

外張り断熱と充填断熱にはそれぞれ一長一短があり、どちらが良いかは、建物の面積や構造、工事にかけられる予算などによって異なります。

  • 外張り断熱は、気密性や断熱性能に優れ、小屋裏スペースも利用できる反面、外壁が厚くなり建物面積が制限されやすく施工コストが高い傾向にあります。
  • 充填断熱は、コストを抑えやすく、限られた敷地でも効率的に断熱できるメリットがあるものの、施工精度次第では気密性や断熱性能が低下しやすい点が課題です。

どちらの工法を選ぶにしても、重要なのは施工精度です。適切に施工し、気密性を確保すること、そして断熱材の性能が長期間維持されるような施工が必要不可欠です。選択時には建物の条件と予算を十分考慮し、信頼できる業者に依頼することが大切です。

 

 

 

 

 

 

 

ZERO×STYLEでは、家づくりをする上で『断熱』にも力を入れております。

使用する断熱材や施工性にこだわり、一年を通して快適で安心して暮らせるリフォーム・リノベーションご提案します。家の寒さ・老朽化が気になる・快適な住まいにしたい、という方だけでなく、断熱・気密性について色々知りたい、という方もぜひ一度、ZERO×STYLEにご相談ください😊🌟

お問い合わせ先はコチラ👇

ZERO×STYLE

TEL:0852‐67‐3850

HP問い合わせフォーム: https://housing-staff-2nd.jp/zerostyle/contact/

 

 

PAGE TOP