暮らしやすさと、切っても切り離せないのが動線設計です。特に、『回遊動線』と呼ばれる設計手法は、住み心地の良い住まいにする上でたくさんのメリットがあります。今回は、回遊動線とは何か、そのメリットや施工事例をご紹介します。
回遊動線とは?
回遊動線とは、家の中をぐるぐると回るように歩ける動線のことです。一般的な住宅では、行き止まりの廊下や部屋が多く、一度進んだ場所から戻るには同じ道を辿る必要があります。しかし、回遊動線を取り入れることで、家の中をスムーズに移動でき、効率的で快適な空間にすることができます。
回遊動線のメリット
1.家事効率の向上
回遊動線を導入することで、家事動線が短縮され、家事の効率が格段にUPします。例えば、キッチンから洗面所、洗濯スペースへとスムーズに移動できるような動線を設計することで、料理や洗濯、掃除が一連の流れで行いやすくなります。
2.広がりと開放感のある空間づくり
回遊動線を設けることで、壁で仕切られた閉鎖的な空間が少なくなり、家全体が広く、開放的に感じられます。そのため、実際の面積以上に広がりを感じさせる効果があります。スペースの限られた住宅においてはぜひ取り入れたい要素です。
3.暮らしやすさの向上
自由に移動できる動線があると、家の中での移動がスムーズになり、ストレスが軽減されます。家族が同時に複数の場所を行き来する際にも、動線が重複しにくくなり、衝突を避けることができます。
回遊動線を取り入れる際のポイント
1.家族の行動パターンや家事動線を確認する
回遊動線の間取りで失敗しないためには、家族にとって暮らしやすいかどうかを考えることがポイントです。家族の朝・昼・夜の行動パターンを確認し、その行動がスムーズに行えるように設計します。
リビング、キッチン、洗面所などの家事関連の場所にアクセスしやすい動線にすると、家事の効率が上がります。
2.収納スペースの配置
回遊動線に沿った場所に収納スペースを配置することで、家の中がすっきりと整い、動線もさらに効率的になります。特に、日常的に使う物の収納場所は、動線上に配置すると便利です。まずは収納にどのくらいのスペースが必要なのかを把握し、各エリアに収納を確保するようにします
3.通路は必要最低限に
回遊動線を取り入れる際、家の広さや形によっては、部屋と部屋をつなぐ通路が必要になる場合があります。しかし、ただ人が通るためだけの通路が多くなると生活スペースや収納スペースが圧迫され、かえって暮らしにくくなってしまいます。無駄な動線・通路ができないように工夫して設計します。
4.家具の配置に配慮する
回遊動線を活かすためには、家具の配置にも注意が必要です。動線を遮らないように家具を配置し、スムーズな移動ができるようにします。大人1人がスムーズに通るためには、最低でも幅60㎝は必要です。人がすれ違うことが多そうな場所は、これよりもう少し広めに通路幅が確保できるように家具配置を決めましょう。
回遊動線を取り入れた施工事例
フルリノベーション物件
こちらの物件では、洗面所⇒クローゼット⇒パントリーを経てサンルームへとつながる動線になっています。洗面所には室内干しができるホスクリーンがあるので、洗濯物を干してそのままサンルームに持っていけます。洗濯から物干し、収納までの一連の流れをスムーズに行うことが出来ます。
サンルームは急な雨や、共働き世帯で洗濯物の取り込みが遅くなっても心配ありません。
キッチン⇒パントリー⇒洗面所へとアクセスできるので、料理をしながら洗濯ができて家事負担が軽減されます。
収納力抜群のクローゼット・パントリーで快適な暮らしに。
まとめ
回遊動線を取り入れることで、家の中での行動を効率化し、快適で機能的な住まいにすることができます。設計の初期段階でしっかりと考えることで、長く快適に暮らせる住まい作りが可能になります。これから住宅をリフォーム・リノベーションする方は、ぜひ回遊動線を意識してみてはいかがでしょうか。
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